鹿沼の夏の夜をわかす「盆DJ」 浴衣姿で踊って飲んで 新た夏の風物詩に

音楽に合わせ体を揺らす参加者たち

 【鹿沼】猛暑が続く中、浴衣で楽しむ夜のイベント「盆DJ」がこのほど、仲町の常陸屋呉服店駐車場で開かれた。4時間にわたってノンストップで軽快な音楽が市中心部に響き渡り、参加者たちは暑さを忘れ、踊ったり酒を酌み交わしたりと、思い思いのひとときを過ごした。

◇ほかにもWeb写真館に写真

 若手ディスクジョッキー(DJ)の全国大会で優勝経験のある「DJ NECO(ネコ)」こと金子俊一(かねこしゅんいち)さん(33)=上殿町、特別支援学校教員=が、同店の4代目店主冨山亮(とみやまりょう)さん(53)の協力を得て開催。2018年に始まり、夏祭りがない市中心部の新たな風物詩となりつつある。

 参加者たちは同店でレンタルした浴衣姿で参加。金子さんと、県内を拠点に活動する3人のDJが、R&Bをはじめ「日光和楽踊り」や歌謡曲などで会場を盛り上げた。市内のダンサーらによるショーも行われた。

 市内の実家に帰省した東京都文京区、大学2年鷹羽(たかのは)理花(りか)さん(20)は「毎年来ているが、地元が盛り上がっていてうれしい」と話した。

 会場では他にも金子さんが所属する市民団体「New School(ニュースクール)」の教育活動の一環で、子どもたちが自ら考案した食事メニューの販売体験も行った。金子さんは「年々パワーアップしている。地元が盛り上がるイベントをこれからも作っていきたい」と話した。

市内のダンサーによるショー

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