妙成寺の価値、パネルで紹介 羽咋から巡回展開始

妙成寺の見どころや価値をまとめたパネル=羽咋市のコスモアイル羽咋

 日蓮宗(にちれんしゅう)本山妙成寺(羽咋市滝谷町)の見どころや価値を紹介するパネルの巡回展が18日、同市のコスモアイル羽咋を皮切りに始まった。県と市、一般財団法人北國総合研究所が「妙成寺を国宝に」の機運を高めようと初企画し、観光客や市民が国重要文化財10棟を有する古刹(こさつ)に理解を深めた。

 縦107センチ、横73センチのパネル10枚を展示し、五重塔や本堂など建造物ごとに建立年や構造を紹介。日蓮宗の寺院で唯一残る建造物配置「三堂並置(さんどうへいち)」や国内最高峰の建築技術も詳細に説明している。パネルの横には、妙成寺の迫力ある写真が掲載された7月31日付の北國新聞朝刊ラッピング紙面も展示されており、岸博一市長や八島和彦教育長も見学した。

 9月4日までで、8日から小松空港で展示される。能登空港や金沢駅、県立図書館などでも巡回展を予定し、岸市長は「妙成寺へ実際に足を運んでもらうきっかけにしたい」と話した。

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