「屋根の点検に来た」と訪問してきた業者に修理工事をせかされ、高額な契約をしてしまったとの相談が、福井県の福井市消費者センターにこの1カ月間で11件寄せられた。台風シーズンを捉えた市民の不安をあおる悪質な手口とみられ、注意を呼びかけている。
センターによると、いきなり訪問してきた業者が傷んだ屋根の写真を見せるなどして「台風が来る前に直さないといけない」と修理を促してきたという。センターへの相談者は高齢者が中心。契約金額は数十万円から多いものでは数百万円に上った。
センターの担当者は、安易に点検させず、契約する前に複数業者の見積もりを取るよう呼びかけ「今回のケースは訪問販売で、工事完了後でも契約から8日以内であれば無条件で解約できるクーリングオフができる」と話している。
福井県消費生活センターによると、嶺北地域で屋根修理の訪問販売の相談が夏ごろから目立っているといい、県外の業者が北陸地方を徐々に南下しているとみて警戒を強めている。
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