コーラン焼却不許可も スウェーデン政府が検討

 【ロンドン共同】スウェーデン政府は18日、イスラム教の聖典コーランを燃やすデモが相次いだことを受け、警察がこうした行為の許可申請を拒否できるようにすることを検討していると明らかにした。表現の自由にも配慮し、国家の安全を脅かす事例に限って適用する方向という。ロイター通信が報じた。

 コーランを燃やす行為はイスラム諸国の激しい反発を招いた。スウェーデン当局は、イスラム過激派が報復攻撃を呼びかけているとしてテロ警戒態勢を5段階で上から2番目の水準に引き上げた。

 ストレンメル法相は不許可とする際の基準について「漠然とした脅威では十分ではない。深刻な脅威でなければならない」と説明した。

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