県産カボスの旬入り宣言・出荷式が18日、大分市豊海の市公設地方卸売市場であった。生産者団体はまろやかな酸味と爽やかな香りをPRし、消費拡大を呼びかけた。
露地物の調査で果汁割合が20%を超えたことを受けて、県カボス振興協議会(会長・佐藤章県農林水産部長)と県農協カボス部会(藤原輝幸部会長、403人)が主催した。
佐藤会長が「日々の猛暑を乗り切るのにうってつけの食材。県内外に発信し、ファンを増やしたい」とあいさつ。旬入り宣言書を市場関係者に手渡した。
この日は県南と豊肥地区から573キロが入荷し、競りでは2キロ箱で1100円の最高値を付けた。1キロ平均価格は379円だった。昨年8月の同市場での1キロ平均価格は334円。
協議会によると、本年度は豊作が期待できる「表年」に当たるため、生産量は前年度比1700トン増の6千トンを見込んでいる。順調に生育しているという。
藤原部会長(58)=臼杵市乙見=は「たくさんの実ができて、生産者にとっては最高の年だ。最近の大雨を受けて玉も太ってきた」と手応えを口にした。