18日の県内は大気の状態が不安定となり、村山や最上の各地域などで局地的に大雨となった。東根市などでは停電が発生し、アンダーパスが冠水した。同市では住宅など4棟が床下浸水した。最上町付近では午後6時20分までの1時間に約100ミリの猛烈な雨が降り、気象庁は記録的短時間大雨情報を発表した。鉄道や空の便のダイヤも乱れた。
【道路など】東根市東根甲では午後5時10分ごろ、「東根温泉地下道」のアンダーパスの一部が冠水し、車1台が走行不能になった。同市消防本部などによると、運転していた女性は脱出して無事だった。
上山市新金谷でも夜に道路が冠水し、車がスピードを落として慎重に走行していた。市は大雨警報を受け、午後8時15分から同10時まで、上山小に自主避難所を開設した。
【停電】午後4時40分ごろから同8時25分ごろにかけ、東根市内で計約2400戸（街路灯などを含む契約数）が停電した。東北電力ネットワーク山形支社によると、同市内の3カ所で、落雷の影響による電柱上部の開閉器の損傷や、高圧線が断線したことなどが原因という。
【JR】JRの奥羽本線と陸羽東線は18日、大雨の影響で運休や遅れが生じ、計約900人に影響した。
JR東日本山形支店によると、奥羽本線は午後7時40分ごろから福島―山形間で運転を見合わせ、山形新幹線つばさ下り1本が区間運休したほか、上下4本が最大約2時間遅れた。普通列車も上下4本が最大1時間20分遅れた。
陸羽東線は、午後6時55分ごろから鳴子温泉（宮城県大崎市）―最上間で運転を見合わせ、上下3本が区間運休するなどした。
【空の便】山形発名古屋行きのフジドリームエアラインズ（FDA）386便（午後4時20分発）は、山形空港周辺で発生した雷の影響で、1時間37分遅れて出発した。FDAによると、乗客78人に影響が出た。
