長崎県警本部長が着任会見 中山氏「変化に鋭敏に対応」

着任のあいさつをする中山県警本部長=長崎市、県警本部

 中山仁県警本部長(50)=警視長=は18日、長崎県警本部で着任会見を開き、「(県民)130万人の安全と安心を守る重責を担い、身の引き締まる思い。治安を取り巻く状況は常に変化している。変化に鋭敏に対応し、先取りして対策を講じていきたい」と抱負を述べた。
 本県の犯罪情勢については、人口10万人当たりの刑法犯認知件数を示した犯罪率が全国的に低い一方、昨年や今年上半期は増加しており、危機意識を持つ必要性を強調。本県には20年以上前に一度訪れただけだといい、「美しい自然に恵まれ、歴史と文化の香る長崎で仕事ができる喜びを感じている。自分の目で見て回り、県内の状況をしっかり体に染み込むように感じていきたい」と話した。
 中山氏は神奈川県出身。1996年に東大法学部を卒業し、警察庁入庁。警視庁警務部参事官、内閣官房内閣参事官、警察庁刑事局捜査第一課長などを歴任し、18日付で着任した。


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