【土日の天気】西~北日本の広範囲で天気急変のおそれ 危険な残暑による熱中症も要警戒

 この土日は午前を中心に晴れるものの、午後は内陸や山沿いを中心に急は激しい雨や雷雨となるおそれがある。特に関東甲信や東北で発雷確率が高く、局地的には滝のような非常に激しい雷雨になりそうだ。
 また、最高気温は西~東日本を中心に35℃以上の猛暑日となる予想。この土日は天気の急変と共に、危険な残暑による熱中症にも気を付けて過ごしたい。

関東甲信や東北 滝のような非常に激しい雷雨も

 きょう19日(土)午前は広く高気圧に覆われて、晴れている所が多くなっている。ただ、午後は湿った空気の影響で大気の状態が不安定となる見通し。内陸や山沿いを中心に急な激しい雨や雷雨がありそうだ。
 特に関東甲信や東北では、発雷確率が75%以上とかなり高く、局地的に滝のような非常に激しい雨が降るおそれがある。

 あす20日(日)も午前中は晴れるものの、午後は急に激しい雨の降る所がある見通し。引き続き関東甲信や東北の山沿い・内陸を中心に発雷確率が高くなっている。
 夏休み終盤ということで山や川へレジャーに行く人も多いかもしれないが、この土日は晴れ間があっても天気の急変に注意が必要だ。落雷、突風や降ひょうなどにも注意が必要。

 黒いもくもくとした雲を見かけたり、急に冷たい風が吹いてきたら天気が急変するサインとなる。すぐに頑丈な建物内に移動し、川からはすぐに出るよう心がけたい。

東京都心は記録的で危険な残暑予想

 この土日は天気の急変とともに、熱中症にも気を付けた方がよさそうだ。日差しや南からの暖かい空気の影響で、きょう19日(土)の最高気温は全国的にこの時季としては高く、西~東日本では35℃以上の猛暑日が続出する見通し。33都府県には、熱中症への警報に値する「熱中症警戒アラート」が発表されている。

 あす20日(日)も同じく西~東日本を中心に、最高気温は35℃以上の所が多い予想だ。東京都心は37℃と平年より6℃ほども高くなりそう。
 今年の東京都心は、すでに過去最多の猛暑日日数となっており、さらに記録を更新する見込み。立秋を過ぎて暦の上では秋が始まっているが、今年は危険で記録的な残暑となりそうだ。

 できるだけ涼しい所で過ごし、周囲と声を掛け合いながらこまめに水分や休憩をとるなどの熱中症対策を万全にして過ごしたい。

(気象予報士・鈴木悠)

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