ロシア併合4州で裁判所始動急ぐ 統合を既成事実化

18日、モスクワの大統領府でレベジェフ最高裁長官(右)と会談するプーチン・ロシア大統領(ロシア大統領府提供・タス=共同)

 ロシアのプーチン大統領は18日、モスクワの大統領府でレベジェフ最高裁判所長官と会談した。レベジェフ氏は、侵攻したウクライナでロシアが昨年9月に併合を宣言した東部・南部4州での裁判所システム構築を急いでいると報告、今年9月の最高裁の会議までに4州の裁判所の活動開始日を決めると述べた。

 4州では9月10日のロシア統一地方選に合わせて議会選があり、地方議会が誕生する。プーチン政権はこれに合わせて裁判所も始動させ、4州のロシアへの統合を既成事実化する狙いとみられる。プーチン氏は「ロシアは非常に困難な発展の道を歩んでいる。司法システムは国家存続の基盤だ」と述べた。

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