仕事で得た知識悪用…深夜に車相乗り、空き家で貴金属など窃盗 容疑のトルコ国籍の男6人を追送検

犯行に使われた車両(県警提供)

 埼玉、千葉県内の空き家に侵入し、貴金属などを窃取したとして、埼玉県警捜査3課と武南、大宮東、川口署の合同捜査班は18日、邸宅侵入と窃盗などの疑いで、住居不定、解体作業員の男(23)と川口市桜町5丁目、解体作業員の男(21)=いずれも邸宅侵入と窃盗罪で公判中=らトルコ国籍の男6人をさいたま地検に追送検した。県警はこれまでに窃盗事件等28件(被害総額約77万円相当)を確認。うち21件(同約33万円相当)を追送検し捜査を終結した。

 追送検容疑は共謀の上、昨年7月17日~今年4月6日、さいたま市や越谷市などの空き家など21カ所に侵入し、貴金属等17点(時価計約33万円相当)を盗んだ疑い。

 捜査3課によると、昨年8月以降、県南東部で空き家を狙った窃盗事件が散発。同年10月に川口市やさいたま市内で同種事案があり、発生場所の防犯カメラ映像から不審車両が浮上し、行動確認捜査などから23歳の男らの関与を特定した。

 男らは深夜に複数人で知人名義の車両に乗り、生活感のない家に狙いを定めていた。6人はいずれも解体作業員で、仕事を通じ、空き家は人と遭遇するリスクが低く、意外と現金や貴金属類が残されていることを知っていて、空き家を対象に犯行を繰り返していたとみられる。

 23歳の男と21歳の男はいずれも容疑を認め、「生活費や遊興費欲しさのために盗みをやった」と供述しているという。

© 株式会社埼玉新聞社