絵本で竹島問題に興味持って 作者が子どもに読み聞かせ

絵本「メチのいた島」を紙芝居にして、集まった人たちに読み聞かせる杉原由美子さん=19日午後、松江市

 島根県隠岐の島町の住民がかつて竹島周辺で漁猟していた歴史を描いた絵本「メチのいた島」を、同町の作者杉原由美子さん(80)が19日、県の竹島資料室(松江市)で紙芝居にして子どもたちに読み聞かせた。杉原さんはこれまで地元の他に東京や横浜、福岡などでも読み聞かせをしてきた。しかし高齢になり、島外での活動は今回が最後かもしれないという。

 絵本は、かつて竹島に生息し、同町久見地区の住民が「メチ」と呼んで親しんだニホンアシカとの関わりや漁猟の様子などが描かれている。2013年に自費出版し、翌年に山陰中央新報社(松江市)が再編集し刊行した。

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