ドラマ『VIVANT』のドラム役で人気急上昇中の富栄ドラム、力士時代の成績

TBS日曜劇場「VIVANT(ヴィヴァン)」に出演中の俳優の富栄ドラムが18日、TBS系情報番組「ひるおび」に、同ドラマに出演した俳優の迫田孝也とともに出演した。

富栄が演じるのは警視庁公安部外事第4課課長・野崎守(阿部寛)の協力者・ドラム役。野崎の要望を受け、あらゆるサポートを行ない、言葉は理解できるものの発することができないため、スマホの音声翻訳で野崎らと意思を疎通する役どころだ。

富栄は、ドラマの設定通り、作中の衣装をまとい、スマホの音声翻訳で会話。「ドラムさん自身、大変なことはありました?」と聞かれると、「仕事って大変ね」と隣に座る迫田に目配せした後、「とっても楽しかったよ。思ったより(モンゴルの)昼間の気温が高い」と返答した。

番組内で行われた考察については「秘密よ」と意味深な表情。最後、突然話を振られたドラムは慌てて衣装の内側から「緊急事態で音が出ません」と書かれたお札を出して終了した。

「愛嬌のあるビジュアルで緊迫感のあるストーリーの中で数少ない〝癒やし〟を提供している。声を出さない分、表情などの演技が難しいが、富栄はしっかりそれをやり切っている。今後も活躍する場が増えるのでは」(テレビ局関係者)

神戸市生まれの富栄は、中学の時に未経験で出た相撲大会で2位になり、会場で観覧していた伊勢ヶ濱親方(元横綱・旭富士)にスカウトされ伊勢ヶ濱部屋に入門。

2008年3月場所初土俵。15年春場所の三段目に於いて、入門後15連勝中であった佐藤(のちの貴景勝)に、押し出しで勝利し、初黒星を付けた。最高位は18年11月場所の東幕下6枚目。一番応援してくれていたという姉の死によるショックの大きさと怪我により21年3月場所で引退。

その後はユーチューバーに転身し、特技のバク転を披露するなどして話題になっていた。Netflixで配信中で、相撲界に深く切り込んで話題のドラマ「サンクチュアリ-聖域-」にも出演している。

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