化粧療法で患者の生活の質向上 大分大病院、秋にも提供へ

「化粧療法」による爪のケアを体験する参加者(左)=4月、大分県由布市の大分大医学部付属病院(国際化粧療法協会提供)

 大分大医学部付属病院(大分県由布市)が今秋にも、病気や治療に伴う肌や爪の変色を化粧でカバーし、患者の生活の質向上を図る「化粧療法」の提供を始める。北野正剛学長が理事長を務める公益社団法人・国際化粧療法協会(ICA)が運営する。大学などによると、大学の医学部付属病院では初めての取り組みとなる。

 近年は医療技術の進歩で病気や事故からの生存率が改善する一方、肌のくすみや傷痕など外見上の変化に悩む患者のケアが課題となっている。見た目が良くなることで患者が生き生きと暮らせるようになり、社会復帰を促す効果も期待できるという。

 4月に専用施設を設置し、患者向けに化粧品を紹介している。

© 一般社団法人共同通信社