G大阪が湘南に雪辱! エース宇佐美がJ1史上2クラブ目のホーム通算900ゴール【明治安田J1第24節】

明治安田生命J1リーグ第24節の1試合が19日にパナソニック スタジアム 吹田で行われ、ホームのガンバ大阪が2-1で湘南ベルマーレを2-1で下した。

9試合ぶりの黒星を喫した前節からの仕切り直しを期す12位のG大阪と、最下位ながら直近2試合で1勝1分けの湘南による一戦。G大阪が目下3連敗中と分が悪い湘南を4連勝中のホームに迎え撃った。

宇佐美を6試合ぶりの先発起用したG大阪は今夏復帰の唐山と新加入の中野が初のベンチ入り。湘南は小野瀬の凱旋試合となり、田中、ディサロ、キム・ミンテの今夏新戦力が今節も揃ってスタートから出場した。

開始5分に田中が敵陣中央でのボールカットから持ち上がり、ボックス左から相手GKの正面を突く左足フィニッシュに持っていった湘南だが、試合が進むにつれ、G大阪がボール保持だけでなく、ロングボール一本で速攻も繰り出し、押し込む流れになる。

そんなG大阪は15分に速攻気味の仕掛けから決定機。敵陣中央から右に展開した山本がそのままゴール前にダッシュし、ファン・アラーノからのリターンに右足ダイレクト。ゴール右に飛んだが、ソン・ボムグンに左手で触れられ、右ポストに嫌われる。

湘南を守備に強いるなかで、深くに攻め入るG大阪は32分に宇佐美、イッサム・ジェバリが立て続けの崩しからフィニッシュ。その1分後にも宇佐美がゴールに迫るが、GKソク・ボムグンのファインセーブも重なって、なかなかゴールをこじ開けられない。

我慢の湘南だが、G大阪が速攻からの見事な崩しで相手の守備を崩す。37分、ファン・アラーノが左に展開し、山本がゴール前に右足で折り返すと、イッサム・ジェバリが冷静なポスト。完全フリーのファン・アラーノが右足でゴール左に決め切った。

GKソク・ボムグンもなす術なしの失点を喫した湘南は40分にボックス左の山田が胸で落とすと、杉岡が右足で合わせるが、ゴール前の混戦を抜けてのボールとあって、GK東口からすれば、対応の難しさを感じるさせる場面だったが、冷静に処理する。

後半から平岡と鈴木を投入した湘南は反撃に出るが、56分にG大阪がカウンターを仕掛け、左サイドのこぼれ球を全力疾走で拾い直したファン・アラーノが浮き球パス。ボックス右の山本が右足ダイレクトで折り返そうとするが、キム・ミンテにブロックされる。

だが、ピッチのG大阪選手がハンドをアピールすると、プレーが切れたところでVAR検証に。岡部主審はOFRを経て、キム・ミンテが右手でブロックしたとしてG大阪にPKチャンスを告げ、キッカーに名乗りの宇佐美が相手GKの逆を突く力強い右足キックで追加点を奪う。

J1では鹿島アントラーズに続く史上2クラブ目となるホーム通算900ゴールのメモリアル弾をエースが決め、本拠地がさらに活気づくG大阪は70分にもカウンターから黒川に絶好機。湘南が前がかるなか、攻めも形作り、守り一辺倒の流れに持ち込ませない。

まず1点をと63分の茨田に続いて、85分にも阿部とタリクの勝負手を打った湘南だが、なかなか攻め切れず。それでも、90+6分に左サイドの阿部が上げた右足クロスをボックス右の大野が頭で折り返すと、公式戦3戦連発中の大橋が伸ばした右足で押し込む。

1点差に詰め寄り、反撃ムードが強まる湘南だが、時間少なく、G大阪が前回対戦で4失点完敗の相手にリベンジ。2試合ぶりの白星で仕切り直しに成功した。一方の湘南は3試合ぶりの黒星。これで2試合未勝利となっている。

ガンバ大阪 2-1 湘南ベルマーレ

【G大阪】

ファン・アラーノ(前37)

宇佐美貴史(後16)

【湘南】

大橋祐紀(後45+6)

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