清水が首位町田に0-2から3発大逆転勝利、仙台は後半AT劇的弾で12戦ぶり白星【明治安田J2第31節】

19日、明治安田生命J2リーグ第31節の9試合が各地で行われた。

3連勝中の首位・FC町田ゼルビアは3位・清水エスパルスと敵地での上位対決となったが、開始4分にいきなり先制。左サイドでのスローインから鈴木準弥が素早くクロスを入れると、最後はこぼれ玉を古巣対戦となった高橋大悟が押し込んだ。

町田は23分にもエリキが右からのグラウンダークロスに合わせて追加点。18日が29歳の誕生日だったエリキは今シーズン18点目となったが、相手選手との接触によって足を痛め、37分に負傷交代を余儀なくされる。すると44分、清水のカルリーニョス・ジュニオに1点差となるゴールを決められて前半を終える。

61分には清水の乾貴士に敵陣から独走を許し、最後は右足シュートを叩き込まれて同点に。試合終盤の84分には昨季のJ1得点王であるチアゴ・サンタナにヘディング弾を決められ、とうとう2点差を逆転される。

結局、町田は終盤の猛攻も及ばず、2-3の痛すぎる逆転負けに。首位の座には影響しなかったとは言え、替えが効かないエリキの状態も気になるなかで痛恨の敗戦となった。勝利した清水は4連勝に。乾が累積警告で次節出場停止となるのは痛手だが、J1自動昇格圏に肉薄する重要な白星となった。

その一方、前節終了時点で3位清水を勝ち点「2」差で上回っていた2位・ジュビロ磐田は3試合未勝利の7位・ヴァンフォーレ甲府に敵地で1-0と勝利。前半終盤の43分、遠藤保仁の右CKにジャーメイン良が頭で合わせ、虎の子の1点を守り抜いて1-0の勝利を収めている。

直近11試合未勝利で1年でのJ1復帰どころか、J3降格圏への転落もチラつく16位のベガルタ仙台。ホームで最下位の大宮アルディージャと対戦するなか、勝ち点「3」を積み上げて浮上のキッカケを作る必要がある状況だが、今日もなかなか試合を動かせず、時計の針だけが進んでいく。

しかし、ドロー決着も覚悟した後半アディショナルタイム5分、鎌田大夢の右CKに頭で合わせたのはエヴェルトン。渾身のヘディング弾を叩き込み、仙台は1-0の劇的勝利を挙げた。長すぎたトンネルからようやく抜け出し、ついに光が差した。

◆第31節

8月19日(土)

いわきFC 0-0 東京ヴェルディ

水戸ホーリーホック 1-1 ブラウブリッツ秋田

ヴァンフォーレ甲府 0-1 ジュビロ磐田

清水エスパルス 3-2 FC町田ゼルビア

ベガルタ仙台 1-0 大宮アルディージャ

モンテディオ山形 2-0 ロアッソ熊本

ジェフユナイテッド千葉 3-2 藤枝MYFC

ファジアーノ岡山 1-0 大分トリニータ

V・ファーレン長崎 1-2 栃木SC

8月20日(日)

《19:00》

ザスパクサツ群馬 vs ツエーゲン金沢

徳島ヴォルティス vs レノファ山口FC

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