夫婦円満のために実はやらないほうがいい!? 夫・妻の「余計な気遣い」4つ

結婚した当初は幸せで仲の良かった夫婦も、年月が経つにつれてお互いを思いやれなくなったり、お互いの存在にイライラしたり…ということがあります。

夫婦円満のまま家庭を維持には、双方の歩み寄りや努力も必要ですよね。かといって、相手に対して気を遣いすぎても、長い夫婦生活、いつか破綻が生じます。

今回は、先々の夫婦仲に影響してしまう、本当はいらない「疲れやすい気遣い」をご紹介します。

夫婦円満の秘訣!やめたほうがいい「いらない気遣い」4選

1:気になることや不満をその場で言わずにため込む

家事・育児の分担などで不満があっても、なんとかなっているうちは大丈夫…と無理していませんか?

話し合いを避けたり、言っても相手はどうせ変わらない…とあきらめたりして、倒れるまで頑張ってしまう妻も少なくないはず。なまじ体力があって倒れずに乗り切れてしまうと、夫婦の溝だけが深まって「自分だけでなんとかなる」と離婚を選ぶケースも。

「夫も忙しいし」「疲れてるだろうから」「私が頑張れるうちはいいか」などと我慢を重ねるうちに、知らず知らず相手へのヘイトがたまっていってしまいます。

特に専業主婦であれば、「夫は仕事を頑張ってくれているんだから、家庭のことは自分だけでなんとかしないと」と家事育児を背負い込みがち。

相手を気遣う=自分が我慢する、ではありません。不満が生じたら、大きくなりすぎないうちに相手に打ち明けるのがベター。1人で抱え込むより、2人で解決策を話し合うほうが建設的です。

もちろん、話し合いにならなかったり、何度も言ってきたのに変わらない夫であれば、話は別です。そうではなく、こちらが過剰に気を遣ったり、勝手にあきらめているだけであれば、まずは伝え方にも気を付けながら相談してみたほうがよいのではないでしょうか。

2:よき母・よき妻であろうとしすぎる

子育て中のママに多いのが、「ママになったんだから頑張らなくちゃ」という呪いじみた思い込み。もちろん、子供のためにがんばってよきママになろうとすることは悪いことではありません。

でも今の子育て世代の親世代は専業主婦家庭が多く、家のことは女性がやるものという意識も根強かったはず。自分の母親がきちんとやってくれていた、と思えば余計に、「自分も」と張り切ってしまうものです。

この呪いからくる「古きよき良妻賢母像」を勝手に作り上げ、自分の中の「よい妻、よい母」のイメージにとらわれているあまり、苦しむことがあります。

でも今は共働き世代も多く、そうでなくても女性が家事育児をすべて担う時代でもなくなっています。

男性が家事育児のメインであってもいいし、外注に頼ってもいい。過渡期ゆえに「女性だから」「ママだから」という呪いだけがまだどこか世間の意識として残っている感覚がありますが、今後はどんどん薄れていくはず。

もし家事育児のことで夫に遠慮したり、自分ばかり背負い込みすぎている感覚があったら、一度この呪いにかかっていないか内省してみてもいいかもしれません。

3:よかれと思って先回りする

夫に対してだけではなく、子供に対してもありがちなのが、よかれと思って先回り行動をしてしまうこと。とくにテキパキ動けるタイプや世話焼きタイプに多いかもしれません。

自分がやったほうが早い、となんでも先にやってあげると、夫もそれが当たり前になってしまいます。妻側も別にやりたくてやっているというわけではなく、そのほうが速いからというだけで実はイヤイヤやっているのに、感謝もされず、なんだかモヤモヤ…という事態に。

自分がやったほうが速いことでも、本当は相手に自分でやってほしいことであれば、手を出さずに様子を見たり、言葉で伝えるのが長い目で見たら自分がイライラせずにすみます。

もちろん、自分で先回りして動くことに不満がなかったり、自分が動くときに夫も感謝してくれるタイプであれば、問題はないかもしれません。そうではないのなら、まずは勝手に動くのをやめて話し合ってみましょう。

4:「こんなにしてあげたのに」と思う

気遣いを重ねた末に…の話になりますが、「こんなに気を遣ってあげているのに」という考えになっていたら要注意。相手と気持ちよく共同生活を送るために思いやり合い、気遣い合うのは素晴らしいことですが、それらを「やってあげている」という気持ちになってきたら、相手への不満が先にたっている証拠です。

「私はこんなにしてあげているのに、気づいてくれない」「私ばっかり気を遣っている」などと思い始めたら、不満が募る前にやはり夫婦で気持ちを共有しましょう。

実際は夫も「気遣いがうれしいと思っていたし感謝もしていたけど、言葉が足りなかった」かもしれませんし、「こっちだって気を遣っている」と思っているかもしれません。

そもそも「気を遣ってほしい」部分や、「気を遣わなくていい」部分は人によっても違います。無理して気遣いすぎて「自分ばかり」と思うくらいなら、気遣いのラインを夫婦ですり合わせる会話を日頃からしていったほうがいいかもしれません。

夫婦円満でいたいからこそ、常日頃の気遣いはもちろん大切。夫婦の会話を通して、お互いに気持ちのいい「適切な気遣い」の方法を覚えていけたらいいですね。

(ハピママ*/ Mami Azuma)

© ぴあ朝日ネクストスコープ株式会社