全米に通じた「力強く」「エレガント」 那須塩原の3人チーム、国際ダンス大会で優勝

優勝した左から伊藤さん、井上さん、清水さん

 【那須塩原】米国でこのほど開催されたダンスの大会「Showstopper West Coast Final」で、上大塚新田のダンススクール「ドリームトレジャーダンススタジオ」那須塩原校に通う生徒3人のチーム「ミニドリ。」が見事頂点に立った。同スクールのチームとしては初の国際大会優勝となり、メンバーは「信じられない」「達成感がある」などと喜んでいる。

 「ミニドリ。」は2013年に結成。メンバーの入れ替えを経て、18年からはいずれも市内在住でダンスインストラクター井上惺愛(いのうえせな)さん(18)、那須清峰高3年清水果杏(しみずかなん)さん(18)、専門学校1年伊藤咲(いとうさき)さん(18)の3人で活動している。

 大会はカリフォルニア州アナハイムで、7月12日に開催された。全米で最も権威ある大会の一つとされ、世界各国から参加者が集まり、3人は17歳以上のトリオのジャズカテゴリーにエントリーした。

 3人は個人で行う通常のレッスンのほかに、週に1回チーム練習を積んできた。大会で使用する曲目の選択や振り付けも3人で考案。「力強く」「エレガントに」を意識し、半年がかりで完成させ、大会の3カ月前からはチーム練習を週3回に増やした。

 迎えた本番。3人が「普段と違う雰囲気で緊張した」と振り返った会場で、約100人の観客を前にダンスを披露。同スクールの師岡夢(もろおかゆめ)代表や家族への感謝を込めて3分間を見事に踊りきり、優勝の栄冠をつかんだ。師岡代表は「3人を信じていた。その瞬間に立ち会えて感動した」と話す。

 3人の志は高い。井上さんは「将来はプロとしてやっていきたいので、いろいろなジャンルを踊れるようになりたい」、清水さんは「今後はインストラクターとして、教わってきたことを生徒に受け継いでいきたい」、伊藤さんは「学業とダンスを両立し、就職後もチームとして活動したい」と先を見据えていた。

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