〈カターレ富山・J3〉7試合ぶり無得点 シュート12本放つも敗戦

Jリーグデビューを果たした碓井聖生選手(中央)=福島市のとうほう・みんなのスタジアム

  ●小田切監督「決定力の差」 

 サッカーJ3のカターレ富山は19日、敵地で行われたリーグ第23節で7試合ぶりの無得点に終わり、下位の福島に屈した。後半17分にセットプレーから失点し、その後も巻き返せなかった。小田切道治監督は「相手がばたついたところで決めるのか、決められないかの差」と課題を指摘した。

  ●碓井聖Jデビュー

 富山は前半に押し込む展開に持ち込みチャンスもつくったが、ゴールが遠かった。後半にテンポの上がった相手への対応が遅れた。シュートは富山が12本、福島が7本と上回ったが、ものにできなかった。

 FW松岡大智選手(滑川市出身)は「後半は攻撃のアイデアが少なくて、いい形がつくれなかった」と反省。昇格争いで厳しい戦いが続く中、「常に挑戦者の気持ちで挑む。下を向かずに切り替える」と力を込めた。

 後半26分には、17日に来季の加入内定が発表された特別指定選手のFW碓井聖生選手(中京大4年、上市町出身)が途中出場し、Jリーグデビューを果たした。同46分にはシュートも放ち、存在をアピールした。

 指揮官は「起点になることができて周りの選手たちも生きてくると思った」と碓井聖選手の起用理由を語り、初陣を終え「シビアな戦いを経験して成長してほしい」と話した。

 富山は26日、富山市の富山県総合運動公園陸上競技場でいわてグルージャ盛岡と対戦する。

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