谷防災相が、京都北部の台風7号被災地視察 「復旧復興へ協力」

台風7号の猛烈な豪雨で市道が陥没した現場を視察する谷防災担当相(右)=福知山市大江町上野

 台風7号に伴う大雨の被害を受け、谷公一防災担当相が19日、京都府福知山市大江町を視察し、地元首長らと意見交換した。谷氏は京都府の西脇隆俊知事らに「一日も早い復旧復興に向け、協力していく」と述べた。

 府北部は14日深夜から15日にかけて猛烈な雨が降り、記録的短時間大雨情報が出された福知山市や綾部市、舞鶴市では土砂崩れや道路の冠水、住宅の浸水や倒壊、集落の孤立などの被害に見舞われた。

 谷氏は、長さ約13メートル、幅約8メートルにわたって陥没した福知山市大江町上野の市道や、同町南有路の土砂の堆積現場と倒壊した空き家を視察した。

 その後、同市市役所で西脇知事や福知山市の大橋一夫市長、綾部市の山崎善也市長らと面会。3氏は激甚災害の早期指定や復旧支援を求める要望書をそれぞれ手渡し、被害状況を説明すると、谷氏は「被害の査定に全力をあげていく」と応じた。

 谷氏は記者団の取材に対し、住民から「早期に復旧してほしい」「何度も起こる災害をなんとか軽減してほしい」との声を聞いたことに触れ、「被災者に加え、地域が早く元気になるように取り組んでいく」と話した。

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