町民参加型「火の用心CM」が全国特別賞 関大生も協力、京都・京丹波町ケーブルTV

火の用心CMの制作に取り組む原澤さん(左)と関西大社会安全学部の学生たち=京丹波町和田・町情報センター

 京都府京丹波町情報センター(同町和田)と関西大社会安全学部の学生が合同で制作している「火の用心CM」をまとめた動画が、全国のケーブルテレビ局が制作した優れた作品を表彰する「ケーブル・アワード ベストプロモーション大賞」で特別賞を受賞した。町民参加型の7年間にわたる取り組みが評価された。「今後も町民の笑顔を届けながら、火災ゼロのまちを目指したい」と意気込む。

 「火の用心CM」は、町民の防火意識の向上を目指して2016年2月にスタート。町民が拍子木を打ち「ストーブの上で洗濯物を干しません」「熱かんを飲む時は火の元に注意します」など、防火の心がけを一言ずつ述べる。同大学の学生と同センター職員が撮影と編集を手がけてきた。特別賞を受賞した映像は、昨年8月に放送300回を記念して制作。全てのカットを使い、最近の放送から過去へとさかのぼる構成で5分間にまとめた。

 同センターの原澤奎伍さん(24)は「撮影スタイルを長年変えず、統一感のある映像にできた」と振り返り、同大学の濱口大暉さん(21)は「町民の顔と声を詰め込むことにこだわった」と話した。

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