岩手県内各地で記録的大雨 4市で床下浸水確認

県道の冠水で動けなくなったタクシー=19日午後6時47分、遠野市松崎町

 19日の岩手県内は前線や湿った暖気の影響で大気の状態が不安定となり、各地で大雨が降った。盛岡、遠野、奥州、花巻の4市で床下浸水が確認されており、鉄道のダイヤも乱れた。

 1時間降水量は遠野で同午後5時49分までに75.5ミリ、滝沢で同午後4時7分までに64.0ミリを記録し、ともに観測史上最大を更新した。その他の地点の1時間降水量の最大値は宮古・川井52.5ミリ、一関と盛岡・好摩で46.5ミリなど。

 県には同午後9時現在、盛岡市東仙北で床下浸水1件の情報が入っている。遠野市も床下浸水1件が発生し、松崎町の県道で身動きが取れなくなったタクシー1台が救助された。

 盛岡地方気象台によると、20日の県内は曇りや雨となり、雷雨の所もある見込み。

© 株式会社岩手日報社