地元有志が感謝の電飾 今秋撤去の「雪浦橋人道橋」 生活道路として約40年 長崎・西海市

LEDで彩られた雪浦橋人道橋=西海市大瀬戸町

 長崎県西海市大瀬戸町の雪浦川をまたぐ歩行者専用の橋の撤去工事が今秋始まる。住民の生活道路、行楽客の回遊路として利用され約40年。地元の有志が感謝の思いを込め、15日に1日だけ橋を電飾で彩った。
 国道202号の新雪川橋と並ぶように架かる橋の名称は市道雪浦平坦線の「雪浦橋人道橋」。旧雪川橋の隣に1984年架設された鋼橋で、長さ88.7メートル、幅員2.5メートル。旧雪川橋の架け替えの際に市が撤去する方針を示したが、地元から存続を求める声が上がり見送りになった。今回、県が行う同川の改修事業で支障となることから、市は人道橋の撤去を決めた。
 雪の結晶やハートなどを模した発光ダイオード(LED)パネル32個を片側の柵に、LED豆電球を手すりに飾り付け、翌朝まで点灯した。色とりどりの光が水面(みなも)にも映え、涼みに訪れた住民らを楽しませた。

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