「防災ウイーク」に大船渡の竹100本 東京で20日スタート

大船渡市内から切り出した竹を使い、灯籠を作る参加者

 大船渡市末崎町の碁石地区復興まちづくり協議会(大和田東江会長)は、東京都内で20日に始まる「首都防災ウイーク」に合わせて、地元から切り出した竹100本を送った。竹は東京でボランティアらが加工し、開会式で竹灯籠「鎮魂と希望の竹灯(あか)り」として会場を照らす。灯籠は9月には大船渡市に運ばれ、末崎町の熊野神社でもライトアップ。防災について考えるきっかけづくりにつなげる。

 同市で2014年から開かれている復興応援イベント「碁石海岸で囲碁まつり」会長で、ウイーク事務局長の木谷正道さん(75)=神奈川県平塚市=と、同協議会との長年の交流で実現。同協議会会員が7月、大船渡市末崎町などから直径12センチの竹を切り出し、長さ3メートルに整えて東京に送った。

 届いた竹を利用した灯籠作りにはボランティアら延べ300人以上が参加。都立横網町公園(墨田区)で20日に行われる開会式でライトアップする。9月10日までのイベント期間中は「誰でも囲碁大会」や「鎮魂と希望の世界音楽祭」など、多彩なイベントで共助やつながりを育む。

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