アーセナルのミケル・アルテタ監督がイングランド代表GKアーロン・ラムズデールと新加入のスペイン代表GKダビド・ラヤの競争について語った。イギリス『デイリー・スター』が伝えている。
アーセナルは15日、ブレントフォードから買取オプション付きのレンタルでラヤを獲得したと発表。レンタル料が300万ポンド(約5億6000万円)、買い取る場合は2700万ポンド(約50億円)と報じられている。
ブレントフォードで正守護神を務めていたラヤの加入により、昨シーズン、プレミアリーグ全試合でゴールマウスを守ったラムズデールの立場も安泰ではなくなった。アルテタ監督は21日に行われるプレミアリーグ第2節のクリスタル・パレス戦を前に、ラヤ加入後のラムズデールの様子をこのように明かしている。
「とてもポジティブだよ。彼らのトレーニングを私がどう見るかだ。先日、彼らのセッションを見たけど素晴らしかった。彼らはとても良い関係をすぐに築いた」
「でも、このことについては驚いていない。それは私が選手に期待していることだ。デクラン・ライスを獲得した時と同じだよ。(ラムズデールは)どんなリアクションだったか? 願わくば、本当にポジティブなものであってほしい。チームをもっと良くしていきたいからね」
「彼がもっと良くしていきたいというような反応を示していないのであれば、私は心配だ。我々がこのクラブで望んでいるような環境を作り出せていないことを意味するからだ」
「彼(ラムズデール)に関して言えば、チームとして次のレベルに到達するために、全てのポジションで激しい競争がなければならない」
チームを進化させるために今回はラヤ獲得を選んだアーセナルだが、いずれは自前の選手で解決したいともアルテタ監督は考えているようだ。
「(ラヤの獲得は)ギャンブルではなく、必要なことなんだ。他に道はない。1番手と呼ばれる選手と2番手と呼ばれる選手の差はあまりにも大きい。それをどう解決するか?」
「アカデミーから優秀な選手を連れてくることはできる。しかし、残念ながら、今の我々にはそのステップを踏める選手がいない。だから、その環境を整えなければならない。競争ではない。レベルと要求を上げるということだ」
また、アルテタ監督はライバルクラブのGK補強を例に出し、それほどの大金を費やすことなく一線級のGKを2人揃えられたことへの満足感も示した。
「他のクラブを見ると、とても優秀なGKが2人いて、そのために8000万ポンド、6000万ポンド、8500万ポンドも費やしている」
「それが何を意味するのか? 我々は我々のやり方でやりたい。非常に満足しているし、より良いチームを作り続けたい。それがプレミアリーグとチャンピオンズリーグ(CL)を戦う上で求められることだ。とてもシンプルなことだ」