佐土原高生PC甲子園へ 家計簿アプリ開発進める

パソコン甲子園の出場を決めた(左から)祝田兼伸、長田雪那、児玉夏埼さん

 全国の高校生や高専生がプログラミングなどの技術を競う「パソコン甲子園2023」(11月11、12日・福島県)に、宮崎市・佐土原高(田平裕三校長、685人)の情報技術科1年生3人が出場する。アプリ開発を競うモバイル部門で、九州勢唯一の出場。「手軽にSDGs(持続可能な開発目標)を達成できるアプリを完成させ、全国に挑む」と意気込んでいる。
 同甲子園は生徒の情報処理技術向上を目的に、会津大(福島県)などが毎年主催している。
 出場するのは情報技術部に所属する長田雪那(せつな)、児玉夏埼(なつき)、祝田兼伸さん=いずれも(15)。SDGs達成を手助けする家計簿アプリ「サステナボード」の開発を進めている。
 購入した商品に記載してあるエコマークといった30種類の環境認証マークをカメラで読み取る機能を搭載。マークを読むごとにSDGs達成度をイメージする「木」が成長し、ゲーム感覚で環境に優しい商品を選べているか判断できる。レシートを読み込むと自動的に商品名と値段が家計簿に記載され、レジ袋の購入を指摘する機能も追加予定という。
 6月にアプリの企画書を作成し書類審査を受けたところ、応募のあった25校34チームのうち、本選に進む6校8チームに選ばれた。現在の完成度は4割程度で、本選に向け連日のプログラミング作業に励む。
 3人は「幅広い年代の人が気軽に使えるアプリを作り、他校に負けないようにしたい」と話している。

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