「一日の終わりにどっと疲れが出て、寝ても疲れが取れない……」「ちょっとしたことですぐにイライラする!」そんなうんざりした毎日を過ごしていませんか?
その疲れやイライラ、実は「ストレス」かもしれません。今回は不調とストレスの関係性について解説し、具体的な対策をご紹介します。
不調の正体はストレス?セルフチェックと対策
ストレスとは、私たちが身体や心に感じる負荷のことです。仕事のプレッシャー、家事や子育てや人間関係の悩み、季節や環境の変化などすべてがストレスになります。このストレスが原因で、さまざまな体調不良を引き起こすことがあります。
さらに、夏は気温の上昇とともに体力を消耗しやすく、ストレスもたまりやすい時期なので注意が必要です。
1. ストレスが原因で発生する不調
過剰なストレスにより自律神経が乱れ、からだのバランスが崩れると、さまざまな不調を引き起こします。具体的には、頭痛や肩こり、胃痛、不眠、便秘、食欲不振などの症状があらわれます。
2. セルフチェックリスト
実際にストレスを感じているかどうかを確認してみましょう。
以下のサイトから心の健康診断(職場のストレスセルフチェック)を行い、自分のストレス状態をチェックしてみてください。
【参考リンク】 心の健康診断(厚生労働省)
自分自身のストレスを把握することは、ストレスと上手に向き合う第一歩です。チェックリストを活用して、自分の心とからだの状態を理解しましょう。
日常にプラスしたいストレス解消法3つ
次に、具体的なストレス解消法を3つご紹介します。
1. 睡眠の質を高める
良質な睡眠は、日々の疲れを癒し、ストレスを和らげる方法の1つです。1日の終わりに温かいお風呂にゆっくりとつかる、寝室を暗く静かに保つ、スマートフォンやテレビを就寝前には避けるなど、睡眠環境を整えてみましょう。心地よい眠りによって、日々のストレスが軽減されるでしょう。
2. 食事で自律神経を整える
食事は心とからだの健康を維持する重要な要素です。とくにビタミンB1やB6、マグネシウムは、ストレスに強い体作りに役立ちます。ビタミンB1は豚肉や玄米、B6はバナナや鶏肉、マグネシウムはほうれん草やアーモンドに豊富に含まれています。これらをバランスよく摂ることで、ストレスからくる体調不良を和らげることができるでしょう。
3. ヨガでリラックス
からだを動かすことも、ストレス解消に効果的です。とくにヨガは、深い呼吸とゆっくりとした動きが特徴で、心とからだをリラックスさせます。
初心者でも取り組みやすい「チャイルドポーズ」は、呼吸を深くすることでリラクゼーション効果があり、疲れやストレスを軽減します。
「チャイルドポーズ」
1-四つん這いになる。
2-お尻をかかとに下ろす。
3-上体を前に倒し、額を床につける。
4-腕を前に伸ばし、背中を伸ばす。
5-姿勢を保った状態で深呼吸をし、3分静止する。
これらのストレス解消法を活用して、日々の生活をより楽しく、健やかに過ごしてみてください。
ストレスによる不調には漢方薬もおすすめ
「夏の暑さでストレスがたまり、休んでもからだのだるさが抜けない」
「日々の健康維持のために、手軽に続けられて体調を整える方法が知りたい」
これらの悩みを解消するためには、心療内科でも使われている漢方薬を試してみてはいかがでしょう。漢方薬は根本的な原因に働きかけ、健康的なからだへと導きます。
ストレスによる不調を改善するには
・心身の緊張を和らげ、不眠やストレスを改善する
・自律神経を整えて、ストレスによる疲れを軽減する
・血流をよくして、自律神経を整える
・消化・吸収機能を改善してからだの内側から心を元気にする
といった働きを持つ漢方薬から選びます。
これらの漢方薬は、毎日飲むだけで、夏のストレスによる不調を改善するだけではなく、生理不順や肩こりなど女性特有のさまざまな症状を和らげ、体調全般を整えていきます。
夏のストレス不調におすすめの漢方薬
・桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
体力がなく、神経質な人に向いています。神経が過敏になることで起こるイライラや不安、不眠などを改善します。
・加味帰脾湯(かみきひとう)
体力がなく、血色が悪い人に向いています。貧血や不眠症、精神不安などの改善に用いられます。
症状や体質は人それぞれであるため、自己に最適な漢方薬の選択は極めて重要です。
不適切な漢方薬を選ぶと、効果が不十分になる可能性があり、場合によっては副作用を引き起こすこともありますので注意が必要です。このため、漢方薬の専門家である医師や薬剤師に相談し購入することを推奨します。
「あんしん漢方」のように、AI(人工知能)を活用しながら漢方専門家があなたに最適な漢方薬を提案し、自宅まで配送してくれるオンライン漢方サービスもあります。
対面では話しづらいことも、スマホなら気軽に相談できますよ。
お手頃価格でさまざまな不調に対処したい人はぜひ、医薬品の漢方をチェックしてみてくださいね。
ストレスと向き合って、夏の不調を乗り越えよう!
まずは自分自身のストレスに気づくことから始めてみてください。それが、原因となっている夏の不調を改善する一歩となります。
今回ご紹介した具体的なストレス対策を取り入れることで、より快適な夏を過ごせるでしょう。
■この記事を書いた人
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師:碇 純子(いかり すみこ)
薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。
(mimot.(ミモット)/ あんしん漢方)