沖縄・豊見城にスクールロイヤー いじめや虐待、学校トラブルに法律面から助言 県内他市に先駆け

 豊見城市(徳元次人市長)は8日、市のスクールロイヤーに謝花喜晃弁護士を委嘱した。豊見城市役所で同日、委嘱状交付式が開かれた。スクールロイヤーとは、いじめや虐待などの問題に法的観点から助言する弁護士。県内11市では初めての設置となった。

 謝花弁護士は、2020年から県立高校のスクールロイヤーとしても活動する。今後は市内の8小学校と3中学校からも相談を受け、法律的な助言や指導を行う。また教職員に対して法律関係の研修なども実施する予定だ。

 徳元市長は「市議会や学校現場からも要望があった。学校の法的部分は教員のキャパシティーを超えるものがある。保護者と教職員のやりとりを円滑にし、子どもたちの環境を守るためにも、謝花弁護士の協力が必要だ」と活躍を期待した。

 謝花弁護士は「スクールロイヤーという形で学校に関わり、教育現場の負担軽減や、この事業の趣旨である子どもの最善の利益を実現し、より良い学校環境のために尽力したい」と話した。

 (上江洲仁美)

© 株式会社琉球新報社