トランプ氏、討論会の欠席表明 共和党の上院議員は撤退要求

トランプ前大統領=1月(AP=共同)

 【ワシントン共同】2024年米大統領選で共和党候補指名を争うトランプ前大統領は20日、ソーシャルメディアで、23日に開かれる第1回候補者討論会を欠席すると表明した。「世間は私がどんなに成功した大統領だったかを知っている」と強調。支持率トップで独走する中、討論会に出ても意味がないとの考えを改めて示した。

 一方、共和党のカシディ上院議員は20日放送のCNNテレビのインタビューで、トランプ氏は選挙から撤退すべきだと訴えた。機密文書持ち出し事件で有罪になるのは「ほぼ確実だ」との見方を示し「国民は有罪判決を受けた候補に投票しないだろう」と述べた。

 トランプ氏は投稿で、在任中に「史上最強の経済」を築いたと主張。第1回討論会は中西部ミルウォーキーで開かれ、南部フロリダ州のデサンティス知事やペンス前副大統領らの参加が見込まれている。

 トランプ氏は20年大統領選敗北を覆そうとしたとされる別の事件も含め計4度起訴されているが、共和党候補指名争いの世論調査の平均支持率は55%を超え、他候補を圧倒している。

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