京都・南丹産の牛乳使ったヨーグルトのパッケージがリニューアル 高級感ただよう

パッケージのデザインが一新されたこうとなヨーグルト(南丹市園部町・農芸高)

 京都府南丹市園部町の農芸高の生徒が育てた牛の乳を使った「こうとなヨーグルト」のパッケージがリニューアルされた。発売後11年で初めて。理想的な体形の牛のシルエットをあしらい、高級感を高めたという。

 「上品な」を意味する京言葉を冠したヨーグルトで使う乳は、清潔な環境で飼う牛から搾っており、うまみを損なう成分が極めて少ないという。2012年の発売後、学校祭で限定販売してきた。

 一層の普及を目指そうと21年からリニューアルに向けた検討を開始。動物資源コースの生徒は、同高と連携協定を結ぶ京都市左京区の府立大の学生と意見交換しながら、新デザインを考えてきた。

 完成したパッケージは銀地に、乳牛の黒いシルエットをデザイン。立派な体格で、理想型を示しているという。従来はかわいらしい雰囲気の牛の絵だったのを改めた。七つの星は「技術を磨く」「夢を追う」といった畜産教育の目標を意味している。

 コクがありつつもさわやかな味わいはそのままに、餌代高騰に加え、品質の高さに見合うよう価格は従来の80円を100円にした。

 8月上旬に京都市でのイベントで500個を完売し、評判は上々だった。今後、不定期で校内で売る他、年内の販売を目指して、あるスーパーとの調整も進めるという。

 1年黒澤花歌(はるか)さん(15)は「デザインが格好いい。上品な甘みがあって、とてもおいしいから、売れると思います」と話している。

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