玉木代表と前原氏の一騎打ちに 国民民主代表選、党路線が争点

記者会見を終え、握手する国民民主党の玉木代表(左)と前原代表代行=21日午前、国会

 国民民主党の代表選が21日、告示された。玉木雄一郎代表(54)と前原誠司代表代行(61)の一騎打ち。政権寄りの党運営を進める玉木氏の路線の是非や、立憲民主党や日本維新の会などとの野党連携の在り方が争点となる。9月2日の臨時党大会で選出される。

 告示を受け玉木、前原両氏は国会内で記者会見。玉木氏は「対決より解決」を掲げ、与党と連携して政策実現に取り組む考えを強調した。「与党との交渉に対する批判は心外だ。自民党に擦り寄っているのではなく国民生活に寄り添っているだけだ」と述べた。

 前原氏は「結果的に野党分断につながる党のビジネスモデルを変えたい。『非自民・非共産』勢力で与党と対峙し、政権交代を目指す」と主張した。

 政権交代に関し、玉木氏は穏健な多党制が現実的だと言及。連立の条件に国家の基本政策の一致と選挙で競合しない点を挙げ、国民民主自身を伸長させる重要性を訴えた。前原氏は、民進党代表として旧希望の党に合流した2017年秋の判断に触れ、野党結集の必要性を唱えた。

国民民主党の玉木雄一郎代表(左)、前原誠司代表代行

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