被爆体験を漫画に 長崎市出身のイラストレーター・ゆうゆさん 市内で作品展

被爆者の田中安次郎さんと故池田早苗さんの被爆体験を描いた漫画を展示する企画展=長崎市、ナガサキピースミュージアム

 長崎市出身、東京都在住のイラストレーター、ゆうゆさん(38)の作品展「平和の花 被爆体験マンガパネル展」が、長崎市松が枝町のナガサキピースミュージアムで開催されている。9月10日まで。入場無料。
 ゆうゆさんは主にインスタグラムにイラストを投稿している。インスタグラムを通じて出会った人から被爆体験漫画を描いてほしいと言われ、「平和教育を受けてきた長崎に何か恩返ししたい」と決意した。
 被爆者の田中安次郎さん(81)と故池田早苗さんの被爆体験を関係者から聞き取り、漫画にした。パネルにして展示している。ゆうゆさんが戦争について描いた漫画もある。3作品の周りには、花や人の笑顔を描いた23点のデジタルイラストや水彩画を飾り、池田さんの「花は平和なところにしか咲かない」とメッセージを寄せている。
 展示は午前10時~午後5時半(9月10日は午後2時まで)。月曜休館。9月10日はゆうゆさんが来場し、1人千円で似顔絵をタブレットで描き、データと印刷物を手渡す。問い合わせは同ミュージアム(電095.818.4247)。

© 株式会社長崎新聞社