市貝町の小学生、交流都市・宮古島に出発 児童「感動と学び多い旅に」

小森教育長(左)に代表で出発のあいさつをする阿部さん(手前)ら団員

 【市貝】町と交流都市になっている沖縄県宮古島市へ向け20日、町内の小学生が交流事業に出発した。23日まで宮古島市に滞在し、小学校や民泊家庭で市民と触れ合い、見聞を広める。小学生を同市に派遣する交流事業は新型コロナウイルスの影響で一時休止し、4年ぶり2回目。

 団員は市貝、赤羽、小貝の各小学校の5、6年生各4人の計12人。20日早朝、町役場で出発式に臨み、市貝小6年阿部真緒(あべまお)さん(11)が団員を代表して「宮古島の人たちや美しい自然に会えるのが楽しみ。感動と学びの多い旅にしたい」などと期待と抱負を語った。小森祥一(こもりしょういち)教育長は「4日間が実り多い交流学習になるように」と激励した。

 団員たちは20日に沖縄本島で沖縄戦の戦跡「ひめゆりの塔」を見学し、21日に宮古島に渡る。同島では4軒に民泊し伊良部島小で同校児童と交流するほか、漁業の現場を訪れるなど、南の島で貴重な体験を積む。町が13万4千円の旅費の半額を補助している。

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