クアルタラロ、中盤以降の挽回で8位「狙っていたポジションまで上がることができなかった」/第10戦オーストリアGP決勝

 8月20日、2023年MotoGP第10戦オーストリアGP MotoGPクラスの決勝がレッドブル・リンクで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPのファビオ・クアルタラロは8位、フランコ・モルビデリは11位で終えている。

 絶好のコンディションの下で始まった決勝レースで、9番手からスタートしたクアルタラロは、序盤に一時12番手まで後退してしまう。しかし、周回を重ねるに連れて巻き返しを図っていき、ヨハン・ザルコ(プリマ・プラマック・レーシング)とジャック・ミラー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)を捉える。

 そして20周目には9番手までポジションを回復させると、ファイナルラップでは前を走るアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)を仕留め、8位でチェッカーを受けた。スプリントは厳しい結果となってしまったが、決勝ではシングルフィニッシュで終え、ポイント獲得に繋げる走りを見せた。

 モルビデリは14番手をキープしてスタートを切ると、ポル・エスパルガロ(GASGASファクトリー・レーシング・テック3)とバトルを繰り広げる。中盤には一時15番手に後退し、チームメイトのクアルタラロともギャップを広げられてしまう。そのなかでも着実にポジションを上げ、さらにミラーを交わして11番手へとポジションを上げる。

 そして、前を走るエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・レノボ・チーム)に迫るも一歩届かず、そのまま11位でチェッカーを受けた。土曜日のスプリントに続いて、落ち着いたレース運びで連続でのポイント獲得を果たした。

■ファビオ・クアルタラロ(決勝:8位)
「最初の3ラップは十分なグリップが得られず、狙っていたポジションまで上がることができなかった。それでも、木曜日にも話したけれど、100%の力を注いで戦うことができればハッピーなんだ。今日もそうだった。マシンについて改善すべき箇所がどこなのかはわかっている。今日はライバルたちの後ろについて走り、じっくり見ることができたから、エンジニアにフィードバックできる」

「今シーズンは2つのことに取り組んでいるんだ。できるだけ上のポジションでゴールすることと、学び、集中し、冷静でいることだ。でもそれとは別に、来年の準備にも取り組んでいて、これが非常に重要なことだと思っている。最高のマシンを作るために、最高の情報をヤマハにフィードバックしたいと思っているよ」

■フランコ・モルビデリ(決勝:11位)
「やや後方からスタートしたから、とにかくポジションを上げていかなければならず、トリッキーなレースだった。でも、その展開を楽しむことができたよ。僕自身はとても好調で何台かパスすることができたし、強さも速さも感じていた。しかし、依然としてスタートポジションが問題なんだ。次はその部分の改善に力を入れ、他のエリアについても同時に取り組んでいくよ」

ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2023MotoGP第10戦オーストリアGP 決勝
ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2023MotoGP第10戦オーストリアGP 決勝
フランコ・モルビデリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2023MotoGP第10戦オーストリアGP 決勝
フランコ・モルビデリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2023MotoGP第10戦オーストリアGP 決勝

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