「髪形のルール理不尽」6割 マンダム、高校部活生調査

全国高校野球選手権大会の準決勝を終え、健闘をたたえ合う慶応(左)と土浦日大の選手たち=21日、甲子園球場

 化粧品メーカーのマンダムは、高校生を対象に部活動と髪形に関する意識調査を実施した。6割超が部活動で髪に関する理不尽なルールがあったと回答。丸刈りが定番となっていた全国高校野球選手権大会で今夏、決勝に進んだ慶応高など複数校が髪を伸ばして出場し注目を集める一方、全国の部活動では「特殊ルール」が残る現状が明らかになった。

 調査は今年3月、部活動に参加する高校生千人にインターネットで実施した。657人が回答した理不尽なエピソードのうち304票を集めて最多だったのは、髪の一部を短く刈り込むツーブロックの禁止や前髪の形を指定されるなど髪の形状に関する規制だった。

 丸刈りの強制など髪の長さの指定が97票で続いた。「説明なく怒られた」も32票。自由回答では「強制丸刈りという理由で彼女に振られた」「おでこの広さを気にしているので、前髪なしがとても嫌だった」などの声が集まった。

 「髪で自己表現できることが意欲やパフォーマンスの向上につながるか」との問いには、7割が「とてもそう思う」「そう思う」と答えた。

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