五郎島金時、甘さ十分 金沢で収穫開始 

初出荷に向け、五郎島金時を収穫する農家=21日午前10時50分、金沢市五郎島町

   ●県内残暑厳しく

 週明けの21日、石川県内は高気圧に覆われて晴れ、正午までに七尾で34.5度、金沢と小松で34.2度を観測するなど、厳しい残暑に見舞われた。熱中症警戒アラートが発表される中、金沢市五郎島町では加賀野菜の一つ「五郎島金時」の収穫が始まり、生産者が土の中から丸々太ったサツマイモを掘り出し、集出荷場に運び込んだ。

 五郎島金時はホクホクとした食感と上品な甘さが特徴。JA金沢市によると、4~6月前半の適度な雨で順調に生育が進んだ。6月後半から高温に見舞われたものの、適切な水管理により品質は良好という。午後に出荷され、22日にも県内のスーパーに並ぶ。

 同JA五郎島さつまいも部会の忠村哲二部会長(53)は「コロッケやポテトサラダに加え、ふかしておやつとしても楽しめる」と話した。

 県内は湿った空気の影響を受け、午後は急な強い雨や雷雨となる所がある見込みで、金沢地方気象台は注意を呼び掛けている。

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