供与F16投入で反攻前進狙う ウクライナ、運用時期焦点

デンマークの空軍基地でF16戦闘機の座席に座るウクライナのゼレンスキー大統領(左)とデンマークのフレデリクセン首相(右)=20日(Mads Claus Rasmussen/Ritzau Scanpix提供・AP=共同)

 【キーウ共同】オランダとデンマークが20日、ウクライナへの米国製F16戦闘機の供与を表明した。ウクライナはロシア軍のミサイル攻撃に対抗する防空強化に加え、思うように進まない反転攻勢を前進させたい狙い。供与は操縦士の訓練終了後とされ、少なくとも数カ月かかる見通しで実際の運用開始時期が焦点となる。

 ウクライナはF16供与を繰り返し求めてきた。米国は認めてこなかったが、今年5月、同盟国の供与承認に転じた。

 ウクライナはこれまで200機の戦闘機が必要だと主張。オランダ、デンマークを訪問したゼレンスキー大統領は20日「これは始まりに過ぎない」と通信アプリに投稿、供与拡大を期待した。

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