【香港】7月のCPI上昇率1.8%、伸び幅0.1P縮小[経済]

香港政府統計処は21日、総合消費者物価指数(総合CPI)が7月は前年同月比1.8%上昇したと発表した。上昇率は前月から0.1ポイント縮小した。

総合CPIの上昇は31カ月連続。品目別に見ると、酒・たばこ(18.4%)と電気・ガス・水道(9.9%)の伸びが目立った。衣類の上昇率も6.6%と比較的大きかった。食品は2.1%上昇した。

一方、耐久消費財は3.3%下落。主要品目で唯一のマイナスとなった。

政府による中低所得者向け生活支援補助金の影響を除いた指数の変動率(基本インフレ率)は1.6%の上昇で、上昇率は前月を0.1ポイント下回った。

人口の半数を占める中低所得世帯(月平均支出6,500~2万7,999HKドル=約12万800~52万300円)を対象に算出した甲類消費者物価指数(甲類CPI、A類CPI)は1.9%上昇。伸び率は前月から0.2ポイント縮小した。

1~7月の総合CPIは前年同期比2.0%上昇。同期の基本インフレ率は1.8%上昇した。

政府報道官は、経済の回復に伴う域内事業費の上昇圧力はあるものの、全体としては短期的に緩やかなインフレが続くとの見通しを示した。外的な価格上昇圧力は一層減退傾向にあるとみている。

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