【マレーシア】首都圏の物流拠点賃料、上半期は5.3%上昇[建設]

英不動産サービス大手ナイトフランクは、マレーシアの首都圏の物流拠点の賃料が2023年上半期(1~6月)に前年同期比5.3%上昇したと発表した。前期比では横ばいだった。

ナイトフランクが21日発表した23年上半期の調査リポートによると、近代的な設計の物件に対する需要が増加しているものの、供給も十分なため、賃料の水準は安定している。向こう1年間の物流拠点の賃料は、横ばいとなる見通しだ。

ナイトフランク・マレーシアのアラン・シム・エグゼクティブディレクター(土地・産業ソリューション部門)は、製造業の海外直接投資(FDI)増加によって、産業用不動産の需要が掘り起こされていると説明。「自動化やESG(環境・社会・企業統治)に対応するために、老朽化した産業用資産の再生も進められている」と述べた。

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