加賀温泉駅総出で盛り上げ 11月、加賀市がイベント

来春の開業に向けたイベントが11月に開かれる加賀温泉駅=加賀市作見町

  ●ちょうちん行列、地元グルメ出店 さぁ北陸新幹線がやってくる!

 来春の北陸新幹線加賀温泉駅開業に向け、加賀市は11月上旬、駅周辺で開業PRイベントを開催する。市内の文化・スポーツ団体や老人会、子ども会に加え、市ゆかりの著名人が出演するステージショーを2日間にわたって繰り広げる。市民1千人が駅周辺を練り歩く「ちょうちん行列」や地元グルメの出店なども行い、市民総参加で開業機運を盛り上げる。

 30日開会の市議会9月定例会に提出する補正予算案に事業費約3千万円を盛り込む。

 イベントは行政や民間企業、住民が一丸となって新幹線延伸に向けた市内の期待感を高め、2015年の金沢開業時のような盛り上がりを目指す。加賀ご当地グルメ推進協議会や加賀青年会議所(JC)、加賀ロータリークラブ(RC)などが協力する。

 市は当初、開業100日前イベントとして12月上旬の開催を想定していたが、12月は天候不良の日が多いことから、気候が安定している11月上旬に実施する。開催日は土日の4、5日を軸に調整している。

 メインのステージイベントでは、山代大田楽や山中節といった地元芸能のほか、市内のマーチングバンドやダンスサークルなどの出演を想定し、今後、関係団体との調整を行う。

 スペシャルゲストとして、市の特命かがやき大使を務める歌手でタレントのグッチ裕三さん、女性アイドルグループ「OCHA NORMA(オチャ・ノーマ)」メンバーで加賀温泉郷観光大使の中山夏月姫(なつめ)さん(市出身)らに出演を依頼する予定だ。

 グルメイベントは地元飲食店やキッチンカーが軒を連ね、市と親交の深い台湾やリトアニアのブース出店も企画する。ちょうちん行列では、マーチングバンドや太鼓の演奏に合わせて仮装した参加者が駅周辺を行進し、新幹線開業を祝う。

 イベントに合わせ、来年2月公開の映画「レディ加賀」(北國新聞社特別協力)の試写会を市文化会館で開催する。11、12月で開催日を調整しており、市民500人限定で参加を募る。

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