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プレミアリーグ第2節、クリスタル・パレスvsアーセナルが21日にセルハースト・パークで行われ、アウェイのアーセナルが0-1で勝利した。なお、アーセナルのDF冨安健洋は先発出場も67分に退場となった。
ホーム開幕戦となったノッティンガム・フォレスト戦を2-1で競り勝って開幕白星スタートを飾ったアーセナル。20シーズンぶりの悲願達成に向け、クリスタル・パレスとのアウェイ開催のロンドン・ダービーでは開幕連勝を狙った。
アルテタ監督は前節から先発1人を変更。開幕戦でヒザに重傷を負ったティンバーに代わって冨安が左サイドバックで今季初先発を飾った。
立ち上がりからボールを握って押し込むアウェイチーム。開始直後にはボックス内でマルティネッリ、サカといきなりシュートチャンスが訪れるなど上々の入りとなった。
以降も80%に迫るボール支配率で相手を押し込むアーセナルは、ボックス付近で細かくボールを動かして揺さぶりをかける。その形からフィニッシュまで繋げていくが、決定機まであと一歩という場面が続く。
一方、ボールは握られながらも要所を締める守備で応対するホームチームは、ドゥクレやレルマのところでボールを回収しながら、エゼやアイェウを起点としたカウンターで攻撃の形を作り出す。そして、エゼやドゥクレがミドルレンジのシュートを放っていく。
前半半ばから終盤にかけては互いに自分たちの狙いを見せながら一進一退の攻防を繰り広げる。ただ、アタッキングサードにおける崩しの質はアウェイチームに分があり、より多くの決定機を作り出す。
29分にはサカから短いパスを受けたエンケティアがボックス右に抜け出して左足のシュートを放つが、これは惜しくも左ポストを叩く。続く36分には押し込んだ状態からライスの絶妙なショートスルーパスに反応したゴール右のエンケティアがループシュートを狙うが、今度はクロスバーの上を越える。さらに、42分にはウーデゴールがエリア外から強烈な左足のミドルシュートを枠に飛ばすが、これはGKジョンストンのビッグセーブに阻まれた。
決定機の数ではアーセナルも、ほぼ互角の内容で折り返したダービーだったが、後半は早い時間帯にスコアが動いた。
51分、アーセナルが相手陣内ボックス手前右でFKを獲得すると、キッカーのマルティネッリが意表を突くタイミングでリスタート。これに抜け目なく反応したエンケティアがボックス内に抜け出すと、GKジョンストンのファウルを誘ってPK獲得。これをキッカーのウーデゴールが冷静に左下隅へ決め切り、54分の先制点とした。
良い時間帯に先制に成功したアーセナルは、より前に出てきた相手をいなしながら冷静にボールを動かしてゲームをコントロール。さらに、トーマスの強烈なミドルシュートで2点目にも迫る。
だが、67分にはアイェウに中盤で入れ替わられかけた冨安が引っかける形でファウルを取られる。冨安はユニフォームを引っ張っていなかったものの、クート主審はこのプレーに不可解なイエローカードを掲示。60分にもスローインの際の遅延行為でカードをもらっていた冨安は、不運な形でアーセナル加入後初めての退場となった。
これで数的不利を背負うことになったアーセナルは、直後にマルティネッリを下げてガブリエウを投入。サカを左サイドに移して守備時[5-3-1]に近い布陣に変更。さらに、79分にはエンケティアを下げてジョルジーニョを投入し、ハヴァーツを最前線に上げた。
その後、続けて攻撃的なカードを切って猛攻を仕掛けるパレスは、エゼらのボックス付近での個人技に加え、サイドからの再三の際どいクロスで同点ゴールに迫っていく。これに対して、防戦一方のアーセナルはウーデゴールとサカを下げてジンチェンコ、キヴィオルのDF2枚の投入で専守防衛の構えを見せる。
7分が加えられた後半アディショナルタイムではホームチームが決死のパワープレーを仕掛けたが、アーセナルも最後まで高い集中力と身体を張ったプレーで撥ね返し続けて試合はこのままタイムアップ。
この結果、不運な形での冨安退場の影響もあって苦しい戦いを強いられたアーセナルだったが、昨季身に着けた勝負強さを発揮して開幕2連勝を飾った。