タクシン元首相、タイに帰国 自派政権の発足を確信か

バンコクのドンムアン空港に到着したタイのタクシン元首相(手前)=22日(共同)

 【バンコク共同】タイのタクシン元首相(74)は22日、首都バンコクに自家用ジェット機で帰国した。在任中の汚職罪などで実刑判決を受け、2008年8月から国外逃亡生活を送ってきた。タイでは22日午後に首相指名選が行われる。タクシン派「タイ貢献党」を軸とする新政権発足が確実だと判断し、帰国を決断したとみられる。

 タクシン氏は空港到着後、国王夫妻の肖像にひざまずいて手を合わせ、続いて待ち受けた支持者らに手を振り握手を交わした。言葉は発さなかった。

 タイでは01年のタクシン政権発足後、タクシン派を支える貧困層と、反発する富裕層やエリート層との対立が深刻化している。

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