メジャーにひけ取らなかった…明石の地元アイドル「YENA☆」がラストライブ 10年間の感謝込め

明石のアイドル「YENA☆」のラストライブ=明石市中崎1

 兵庫県明石市の地元アイドル「YENA☆(イエナ)」のラストコンサートが20日、明石市立市民会館で行われた。詰めかけたファン約千人は最後まで声援を送り続け、別れを惜しんだ。(有冨晴貴)

 イエナは2013年、明石ケーブルテレビ(ACTV)のプロデュースで誕生。発足当時は7人で、メンバーが入れ替わりながら活動を続けてきた。ライブは10周年記念として行われた。

 デビュー曲「言えないよ」からステージが始まり、メンバーが登場すると歓声と拍手が湧き起こった。途中で、メンバーが一人ずつあいさつ。「イエナは皆さんの心にずっと居ます」「最後まで笑顔でいたい」と語りかけた。涙ぐんで言葉に詰まると観客席から声援が飛んだ。

 ライブが進むと、前リーダーのまりんさんがサプライズで登場。自身のソロ曲「ここにいるよ」を歌うと、観客席からは驚きと喜びの悲鳴も上がった。

 その後も歴代メンバーが続々とステージに上がった。現メンバーとも息の合ったパフォーマンスを披露した。

 コンサートがいったん終わった後、最前列にいた親衛隊長つじちょーさん(48)が「10年分の感謝を込めて」と音頭を取り、アンコールの声を上げた。イエナはこれに応え、今回集まった19人が一斉にステージに立ち、再び「言えないよ」を熱唱した。

 デビュー以来応援し続けているというつじちょーさんは「ラストコンサートというのはまだ実感が湧かない。メジャーアイドルにひけを取らないすごいグループだった」と話した。

 コンサートの後、メンバーらが観客を見送って別れを惜しみ、互いに10年間の感謝を伝え合った。

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