沖縄防衛局、無届けで伐採か 陸自勝連分屯地前の道路整備 工事は現在完了 うるま

 【うるま】うるま市の陸上自衛隊勝連分屯地前の道路整備で、森林法に基づく伐採届が必要な普通林を、沖縄防衛局が届け出なしで伐採した可能性があることが21日までに分かった。同分屯地ではこれまでにも、保安林が無許可で伐採された可能性が指摘されている。

 伐採されたのは同分屯地ゲートから約100メートル手前の地点で、道路整備工事に伴う伐採だった。工事は2021年1月27日から始まり現在は完了している。うるま市農林水産部農林水産整備課によると、同地区での伐採届提出は21日時点で確認されていない。現在、沖縄防衛局に確認しているため今後の対応は検討中だ。

 防衛局は、工事着手前に市との事前調整は完了しているが伐採届の提出は現在確認中としている。「市と調整して適切に対応したい」とした。

 「ミサイル配備から命を守るうるま市民の会」の宮城英和事務局長は「保安林の問題とも関連して、ずさんな工事の手続きを問題視している」と話した。

 (金盛文香)

© 株式会社琉球新報社