山形の「どんどん焼き」もっと熱く CoCo夢や・工藤社長、自宅脇に自販機

SNSなどで話題になっている、どんどん焼きの冷凍自動販売機=山形市東青田5丁目

 山形のお祭りに欠かせないB級グルメの筆頭、「どんどん焼き」をもっと盛り上げようと、山形市東青田5丁目にどんどん焼きの冷凍自動販売機が登場した。設置場所は住宅街の一角で気付かれにくい場所にあるが、売り切れの日があるなど話題になっている。

 「CoCo夢や」社長の工藤真一さん(67)が自宅脇の敷地を借りて設置した。「県民にとって、どんどん焼きは古里を思い出す味」と話す工藤さんは、どんどん焼きを通した街おこしに長く力を入れている。祭りや「CoCo夢や」の店舗以外でも食べたいとの声を聞き、3年ほど前に通信販売を始めたのが、自販機設置のきっかけとなった。

 1番人気はどんどん焼きで、このほかに「とろ~りチーズの餅明太(めんたい)どんどん」、「米沢牛スジどんどん焼き」の計3種類を販売している。1セット2本入りで価格は550~750円。自宅脇の調理場で作った焼きたてを真空パックにし、6時間をかけて冷凍している。購入品を電子レンジで6~7分温めると、作りたてのような食感が楽しめる。

 当初は近所や大学生らが利用していたが、最近は交流サイト(SNS)で話題になり、リピーターもいるという。

 県内外だけではなく、海外でも山形の“ソウルフード”をPRしてきた工藤さん。「これからも街おこしを続け、自販機でさらに魅力を広めたい」と話している。

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