島原鉄道の空港線バス 28日から全便運休 運転手不足が深刻化 長崎県

 島原鉄道(長崎県島原市)は28日から、長崎空港-諫早駅-本諫早駅を1日8往復している路線バス「長崎空港線バス」を全便運休する。新型コロナウイルスの影響などで運転手が不足しているためで再開時期は未定。
 同社によると、コロナ禍前の2019年10月時点では運転手は73人だった。だがコロナ禍に伴う需要減で便数を全体で約3割減らさざるを得ず、退職する運転手もいたという。現在は51人いるが、必要数に対し8人足りない。
 「長崎空港線バス」は19年10月から運行を開始し、島原半島の長崎空港利用者らが乗車してきた。島原鉄道の列車と本諫早駅、諫早駅でそれぞれ連絡している。
 同社は「運転手を採用でき次第、運行を再開したいと考えているが、当面の間は困難。諫早駅からは他社の空港バスを利用できるので、ご理解いただきたい」としている。

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