感染症の研究拠点巡る 長崎大がサマースクール 県内の中高生ら50人参加

検査機器などについて研究者(右から2人目)から説明を受ける参加者=長崎市、長崎大熱帯医学研究所

 熱帯医学や新型コロナなどの新興ウイルス感染症について子どもたちが学べるサマースクールが20日、長崎市坂本1丁目の長崎大坂本キャンパスで開かれた。長崎県内の高校生を中心に約50人が研究者から話を聞いたり、研究施設内を巡るツアーに参加したりした。
 同大の熱帯医学研究所と高度感染症研究センターが主に中高生を対象に開催。ツアーでは、新型コロナの変異株の調査・研究も行われている共同研究室など普段は部外者が立ち入れない同研究所内を巡った。
 参加者で医学部を目指している県立長崎西高3年の山田桃子さん(17)は「生物の授業でPCR法を学んだことがある。実際に検査機器などを見られて研究を身近に感じることができた」と話した。
 講演では同研究所副所長の金子聰教授が世界各地で起きている熱帯病、同センターの櫻井康晃助教が感染症の薬の開発などについて分かりやすく話した。北海道大や東京大、大阪大の感染症研究者がパネルなどを使って専門分野について解説するポスターセッションもあった。

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