地域の力で学習支援 長崎・東彼杵町で「未来塾」スタート 中学生にALTら助言

英語で夏休みの出来事を語る生徒(中央)と学習サポーター=東彼杵町総合会館

 長崎県東彼東彼杵町教委の学習支援「ひがしそのぎくすのき未来塾」が16日開講した。大学生や教職員退職者、外国語指導助手(ALT)ら地域住民の「学習サポーター」が中学生に個別にアドバイスする。苦手意識の克服や家庭での学習習慣の定着につなげる。
 町立東彼杵中のすべての生徒を対象に無料で1回2時間、3月まで計18回、彼杵宿郷の町総合会館で開く。「地域未来塾」と呼ばれる国県の補助事業で、県内では佐世保市や大村市も実施している。
 初日は17人が受講。12人の学習サポーターが自己紹介した後、サポーターとの交流を兼ねて、英語で夏休みの出来事を語り合った。3年の三根宏綺さん(14)は「志望校に合格したいので参加した。英会話はめっちゃ難しかったけど、思ったことを伝えるためには英語力が大切だと思った」と話した。
 元小学校教諭で未来塾のコーディネーターを務める冨永康祐さん(60)は「不得意の克服や、さらに上のレベルを目指すなど、子どもたちの目標はそれぞれ。勉強が楽しいと思ってもらえる場にしたい」と話した。

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