ジャイアンツが筒香嘉智とマイナー契約へ 地元紙の記者が報じる

ジャイアンツが筒香嘉智とマイナー契約で合意したことが明らかになった。地元紙「サンフランシスコ・クロニクル」のスーザン・スラッサー記者が伝えている。筒香は昨季終了後にブルージェイズ傘下のマイナーからFAとなり、今年1月にレンジャーズとマイナー契約を結んだが、6月にオプトアウト(契約破棄)の権利を行使して退団。その後、8月に入って独立リーグのスタテンアイランド・フェリーホークスと契約し、プレーしていた。プレーオフ争いを続けるジャイアンツでメジャー昇格を目指すことになる。

現在31歳の筒香は昨季までのメジャー3シーズンで通算182試合に出場して打率.197、18本塁打、75打点、出塁率.291、OPS.630を記録。2021年途中にパイレーツに加入したあと、43試合で8本塁打、OPS.882と結果を残したが、1年契約でパイレーツに残留した2022年は50試合で2本塁打、OPS.478と低迷し、シーズン途中に解雇された。その後、ブルージェイズとマイナー契約を結んだが、メジャー昇格を果たせないままシーズン終了を迎え、FAとなってレンジャーズとマイナー契約。今季はAAA級で51試合に出場したが、打率.249、6本塁打、33打点、OPS.812と目立った活躍を見せることはできず、6月に自らFAになることを選択した。

独立リーグでは格の違いを見せ、12試合に出場して打率.359、7本塁打、13打点、OPS1.428の大活躍。この打棒がジャイアンツの目に留まり、今回のマイナー契約につながったとみられる。ジャイアンツはナショナル・リーグ2位につけ、ワイルドカード争いに加わっているが、ジョク・ピーダーソンやラモンテ・ウェイドJr.といった左打者が後半戦に入って調子を落とし、「打てる左打者」が不足している状況。筒香が独立リーグでの好調ぶりをAAA級でも維持することができれば、メジャー昇格のチャンスはありそうだ。

なお、MLBのルールでは9月1日までに40人ロースター入りした選手にはプレーオフ出場の資格がある。つまり、筒香はマイナーで好成績を残して早期昇格を果たし、チームがプレーオフに進んだ場合には、プレーオフでロースター入りするチャンスがあるというわけだ。もちろん、そのためにはマイナーでのアピールが必要不可欠。米国生活4年目を迎えた筒香の意地に期待したい。

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