去就不透明なヨビッチがECLでメンバー外に… 移籍模索中もミランへの逆オファーは不発

[写真:Getty Images]

フィオレンティーナのセルビア代表FWルカ・ヨビッチ(25)が厳しい状況に追い込まれているようだ。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。

2019年夏にフランクフルトからレアル・マドリーへ移籍したものの、在籍3年で3ゴールに終わり、2022年夏にフィオレンティーナへと移籍したヨビッチ。新天地で迎えた昨シーズンは公式戦50試合で13ゴール5アシストを記録し、ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)準優勝やコッパ・イタリア準優勝に貢献。上々のシーズンを送った。

しかし、フィオレンティーナは今夏の移籍市場で攻撃陣のテコ入れを図り、チームの得点源だったブラジル人FWアルトゥール・カブラル(25)をベンフィカへ売却した一方で、アンゴラ代表FWエムバラ・エヌゾラ(27)をスペツィアから、アルゼンチン人FWルーカス・ベルトラン(22)をリーベル・プレートから獲得している。

現状、ヴィンチェンツォ・イタリアーノ監督の中ではヨビッチよりエヌゾラやベルトランらの序列の方が高いようで、ヨビッチは24日に行われるECL予選プレーオフのラピド・ウィーン戦でメンバー外に。23日まで選手を2人入れ替えることが可能なようだが、欠場が濃厚となっている。

このような状況を受け、代理人のファリ・ラマダニ氏はフランス代表FWオリヴィエ・ジルーのバックアッパーを探しているミランにヨビッチの獲得を打診したようだが、特に関心を持たれていないとのこと。古巣ツルヴェナ・ズウェズダへの復帰も画策し、ガラタサライとの接触もあったというが、状況は芳しくないようだ。

ヨビッチとフィオレンティーナの契約は2024年夏までとなっており、年俸は500万ユーロ(約8億円)。移籍が決まった際に、フィオレンティーナがその半分をマドリーに支払わなければならないという複雑な契約も移籍の足枷となっているようだが、状況を打破することはできるのだろうか。

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