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ヤマハ WR250Xの車種プロフィール
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「オフロードのYZF-R1」こと、WR250Rのモタード仕様車として2007年11月に(2008年モデル)発売された。オフロードバイク用としては高性能すぎるとされたエンジンを搭載し、前後17インチホイールに専用サスセッティングという組み合わせによって圧倒的なパフォーマンスを誇っていた。WR250R同様、大きなモデルチェンジを受けることなく2017年モデルをもって生産終了となった。
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バイクインプレ
車両の特徴
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ホイールサイズは、オフロードのWR250Rがフロント21/リヤ18インチであるのに対し、Xは前後とも17インチ。オンロード専用のラジアルタイヤを組み合わせている。
メインフレームの主要な部分はオールアルミ製で、鋳造パーツと鍛造パーツを溶接している。アンダーチューブは鋼管製だ。
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エンジン出力は国内ライバルモデルと比較しても群を抜いており、他モデルが20ps中盤という中で、31psを誇った。モタードのような軽量クラスでは5~6psの差が乗り味に大きく影響するため、この驚異的な数値は当時大きな話題を呼んだ。
エンジン
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249cc水冷4ストローク4バルブ単気筒。ボア×ストロークは77mm×53.6mmで、かなりのショートストローク(高回転)エンジンとなっている。
吸排気バルブはチタン製、シリンダーは放熱性に優れるメッキシリンダー、ピストンには軽量の鍛造ピストンが採用される。
足回り
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フロントはΦ46mmのインナーチューブを持つ倒立フォーク、リヤはアルミ製スイングアームという構成で、ショックユニットは前後ともにフルアジャスタブル機構をもつ。
ブレーキは前後ウェーブ形状のディスクを持つシングルブレーキを採用。
制動力がかなり高く、それでいて自由に制御できるコントロール性もあるスポーティな味付け。
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また、他の国内モタード車の多くがバイアスタイヤを装着するなか、前後ラジアルタイヤを装着。フロントの幅は110mm、リヤの幅は140mmとなっている。
走り
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エンジンは高出力ながらスパルタンな印象はなく、低回転域でも扱いやすい。
タイトなワインディングだと、エンジン回転が完全にドロップしてしまうこともあるが、アクセルを軽く開けるだけでパワーが立ち上がるためスイスイと走り抜けられる。
高速道路でも、ハイパワーかつ高回転型の水冷DOHCエンジンのおかげで安心感が高く、ハンドリングも良好。極太のメインフレームを採用しているおかげか、パワーをかけながらレーンチェンジしても、よれる感触は全くない。
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ワインディングでも気難しさはなく、ライダーに優しい素直なハンドリングを見せる。その理由の一つが、前後サスペンションの専用セッティング。オフロードモデルの「R」とモタードの「X」を比較すると、キャスター、トレール角からすべて変更されている。こうしたメーカーの本気度がWR250Xのすぐれたハンドリングを生み出しているのだろう。
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一般論でいうと、250ccクラスの魅力の一つはコストパフォーマンスだ。
そのため、どうしてもエンジン・足回りに十分なコストがかけられていないモデルが多い。その中にあって、このWR250Xは、専用エンジン、前後ハイグリップのラジアルタイヤ、アルミフレーム、フルアジャスタブルの前後サスペンションと、十分なコストがかけられている。初期費用は高額になるが、それだけの価値は十分にある。高性能な250ccバイクに乗りたいライダーにとっては最適な1台になるだろう。
※当記事は動画「MOTO BASIC」協力のもと、モトメガネが編集構成した記事となります
査定士のコメント
モトメガネ編集部
プレミアムオフロードマシンWR250Rのモタード版、WR250X。妥協のない作りと高い走行性能から市場の人気も高く、生産終了が発表されたと同時に中古価格も急上昇した。欲しいユーザーは多く、高価買取が望める。